新池の住宅
House in Shinike
若い夫婦のための分譲マンションの改装。
ここでは2人、あるいは子供を含めた家族のこれからの生活に染込んでゆく「風景」をつくることを考えて設計した。
そのために、リビングを性質の異なる2つの空間を対面させるよう構成した。
外から眺めることによってのみ風景は成立する。
その微妙な距離感を一部屋の中につくり出そうと考えた。
片方の空間は、床、壁、天井を杉の無垢材(足場板)に亜麻仁油に硝煙とベンガラを溶かし込んでつくった塗料を摺込んだものを使用し、屋内的な温かみのある風景とした。
もう片方は、床をモルタル、壁、天井は既存の仕上げを撤去したままのコンクリートあらわしとし、屋外的な光の状態を持つ風景を志向した。
これら相互の風景をそれぞれの対面した空間から感じとることによって、今自分のいる方の空間の性質、豊かさをよりリアルに感じることができる住宅となったと考えている。
住宅(改装)
所在地:愛知県名古屋市
構造:RC造
延床面積:49.0㎡
期間:2004.8~2004.11
撮影:青山 深
掲載誌:「建築と社会」2006.12
※VIDZ建築設計事務所在籍時